
朝起きてXを開く。公式サイトを見る。YouTubeの通知を確認して、Instagramのストーリーを追って、ファンクラブのお知らせもチェックする。情報が届く場所は5つも6つもあって、そのどこかに大事な告知が紛れている。だから毎日、全部見に行く。
それでも取りこぼす。友達のストーリーで初めてポップアップの開催を知った。チケットの先行受付が昨日で締め切られていた。気づいたときにはグッズが完売していた。ライブがあったことを、翌朝のタイムラインで知った。
推しを好きでいるだけなのに、なぜかタスクをこなしているような感覚になる。見逃さないために気を張り続けて、見逃したら自分を責める。「推し活疲れ」という言葉が生まれるくらい、この状態はよくあることだ。
でも本当は、情報を追うことが好きなわけじゃない。ライブを楽しみに待つ時間や、新しい発表に心が動く瞬間のほうが大事なはずだ。追いかける負担だけを誰かが引き受けてくれたら、その時間は取り戻せる。OshiLockは、そこを引き受けるために作った。
OshiLockのコンセプトは「ファンが情報を持ち寄って、AIが整理して全員に届ける」というシンプルなものだ。公式アカウントの更新を待つのではなく、ファン同士が見つけた情報をアプリに投稿する。AIがそれを分類・重複排除し、「イベントカード」という形にまとめて、同じ推しを登録しているメンバー全員に届ける。
コールドスタートの問題も構造的に解決している。OshiLock編集部として運営が情報を収集・投稿しているため、新規ユーザーがアプリを開いた時点ですでにイベントカードが存在する。「誰もいないコミュニティ」にならない仕組みを最初から組み込んだ。
Xでは情報はタイムラインを流れていく。少し目を離すと埋もれてしまう。OshiLockのイベントカードは、ライブの日程・会場・チケット先行・物販情報を1枚のカードにまとめる。「気になる」をタップするとリマインド通知が自動でセットされ、当日まで見逃しを防いでくれる。
2026年6月25日にApp Storeでリリースし、いまも自社サービスとして運営を続けている。対応する推しを増やし、使ってくれている人の声を聞きながら、毎週のように改善を重ねている。
目指しているのは、推しを追いかけることに疲れている人が「もう自分で探さなくていい」と思える状態をつくること。そのために、もっと便利に、もっと多くの人に届くところまで育てていく。